アクセンチュアの謎


アクセンチュア=コンサルティング会社?

もともとは経営コンサルティングから始まった会社ですが、アクセンチュアの現在の主要なビジネスはシステム構築・保守運用です。今の成長を続ければ、2022年には収益でIBMを抜くのではといわれています。
案件の半分以上はCxO(各部門の最高責任者)からの指示であり、コンサルティングから案件をスタートして、トップダウンで業務改善・システム構築・運用までのサービスを提供しています。
世界各国に支店を持っているので、グローバル企業の統合システム導入を一社で受けるられることも特徴の一つです。

他のシステムインテグレータとどう違うのか?

アクセンチュアの最大の特徴は、組織が業界グループとサービスラインのマトリックス構造になっていることです。
例えば金融業界における基盤構築サービス(サーバーやネットワークの設計)など、業界ごとにサービスラインを提供しており、業界特有のノウハウの理解と、個別のサービス品質の確保を同時に可能にしています。組織を維持するために、多額の教育コストをかけていることも特徴の一つで、誌面によると2016年度のグローバルでの教育に関する投資費用は1000億円かけたと書かれています。

アクセンチュア=高い?

アクセンチュアの企業イメージとしては、ユーザー企業側からすると「高い」という印象が強いようです。実際、一般的なシステムインテグレータ企業と比べると、人月単価は1.3倍~2倍に当たるとのことです。そういったイメージを否定することなく、それ以上の価値を提供できているので、決して高くはないというスタンスをとっています。

働き手のイメージ

当社代表も以前アバナード社(アクセンチュア社とマイクロソフト社が共同出資したシアトルに本社を置く企業)に5年度ほど在籍しており、アクセンチュア社の方と多く働く機会がありました。確かに他社と比べると、残業時間は多く、24時間勤務というようなことも度々ありました。
ただ、個々のプロ意識が高く、またマネージャー層がそういった人材の扱いに慣れているので、プロジェクトの雰囲気は決して悪いものではなく、そういった環境を楽しみながら仕事に没頭する雰囲気がありました。
またどのプロジェクトも、クライアントファーストが徹底されており、とことんお客様と向き合う、時には議論してでも自分たちの考えを伝える姿勢を全員が持っていることが印象に残っています。

アクセンチュアが目指すのはデジタル産業

現在アクセンチュアはITを新規ビジネス創出に活用する、デジタル産業に注力しているそうです。私がアバナード社に在籍した5年前はERP導入や業務系のシステム導入に係る案件が多かったのですが、業務内容は大きく変化してきているようです。

中小企業がアクセンチュア社と関係を持つことはあるのか?

アクセンチュアは一般的なシステムインテグレータよりも高単価で、それを回収するだけの企業体力が無いと、仕事を依頼することは難しいです。現実的には中堅~大企業でないと、契約できないでしょう。
元アクセンチュアを退職された方が事業を起こしたり、中小企業の経営層に加わっているというケースは少なくありません。そういった経路で元アクセンチュア社員と接する機会には、彼らが仕事に向き合う姿勢を見ることができると思います。